つん、つくつくつくつん、つん、つくつくつん♪（正月恒例のあの音楽）、みなさま、明けましておめでとうございます。本年もアミューズメントヴィジョンをよろしくお願いいたします。
とカタイ挨拶はここまでにして、第7回目「コレを聴けっ！」今回はワタクシ、広報担当の「うえぴょんです。」がお送りしますよん。
いやあ、毎日寒いっすねえ。寒くて寒くて朝起きられないっス。がんばってるんだけどおきられないっス。と、ここで遅刻の言い訳をしてもしょうがないんですけどね。さて、このAV音楽職人達が送るサウンドコラム「コレを聴けっ！」も気が付けば既に7回目、サウンドチームのメンバーの執筆もきっちり2周して（3人だからすぐ回ってくるの）、いざ3周目に入ろうかというときに、「ここらでそろそろどうですか？」とサウンドチームから、やんわりと、次はオマエが書いてみろ！とのお達しが。というわけで今回はワタクシが音楽にまつわる、ほんのり心があたたまる「ちょっといいハナシ」をお送りします。
・・・と張り切って書き始めてはみたものの、特に音楽に造詣が深いわけでもなく、特定のアーティストが熱狂的に好きなわけでもないし、あれ？俺、音楽好きなのか？でもCD結構買ってるよなあ、いや買っただけで聞いてないぞ！という決して何も生みださない自問自答を繰り返し、悩んだ末に決めた今回のテーマは、ズバリ「ジャケ買い」。
皆さんがCDを買うときの基準は何ですか？好きなアーティストだから、好きな曲だから、試聴して気に入ったから、テレビや雑誌で見て、などなど、どれもCDを買う理由としては、すごく真面目な、真っ当な理由です。うん、間違ってません。しかーし、男のロマンは（女のロマンも）「ジャケ買い」です。わからない方に説明します、「ジャケ買い」とは、
（1）CDを手に取り、
（2）そのCDの発するオーラを感じ、
（3）直感的な判断を瞬時に下し、
（4）衝動的に購入。
というCD購入必勝法の総称です。
（1）〜（4）にかかる時間は平均約5分。出会ってから5分以内に購入しなかったCDはもれなくハズレです。迷ったら負けです。ジャケ買い暦18年の経験と、1度聞いて（もしくは1曲だけ聞いて）山のように積まれているCD達もこう言っています。「大切なのは自分を信じることなのよ」と。ただし「ジャケ買い」は非常にギャンブル性が高く、中毒性があり危険です。わずかな可能性を求め、自分を信じてCDを買いつづけなければなりません。その道はつらく険しいものですが、それだけにひとたびイイものを引き当てたときの喜びは大きく、次なるお宝を探してまた「ジャケ買い」を繰り返してしまうのです。そんな「ジャケ買い」道を極めんとす、ワタクシがいちばん最近引き当てたお宝を今回はご紹介します。
アルバムタイトルは『SYSTEME D』、アーティストは「LES RITA MITSOUKO（リタ・ミツコ）」フランス人の男女ユニット（年齢高め）です。ほーら見てください、このアヴァンギャルドなジャケット！ジャケット上半分に書いてあるアーティスト名が全く読めません。そして真ん中の2人の男女こそ我らがリタ・ミツコ！サルティバンコばりの奇っ怪なポージング、イっちゃってる表情、そしてフランス人なのに「三津子」などといった「オカン」っぽい名前。（実は日本人の名前がついた、ある有名な香水が名前の由来らしいですが）ほらほらそそられるでしょう？これが、輸入盤の新譜の棚にひっそりと置かれているわけですよ。そうそう、言い忘れてましたが、「ジャケ買い」に必須なのは輸入盤を買うことです。なぜなら輸入盤は安いから。そう、単純にチャンスが増えるわけです。ところで肝心の『SYSTEME
D』の内容はどうなんだよ！という声が聞こえますが、ひとことで言うと「当たり」です。まあ、内容なんて個人の好みですしね。この「当たり」ってのも「俺は好きですよ、こーゆーの。ジャケットもかっこいいし。」位のレベルであって、「世界が涙する名作！」とか「音楽界が震撼する超大作！」ってわけでは無いんですが。誰もが認める傑作、超大作にめぐり合ったときよりも、うれしいんですよね、こういう「当たり」って。み
なさんも「ジャケ買い」やってみませんか？楽しいっすよ。ちなみにこの『SYSTEME D』、1993年発売なんです。今年はもう2002年。やばい！もう9年も「当たり」引いて無い！ |