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名越ダイアリー(2002/07/24) |
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「The Majestic」 皆さんはフランク・ダラボン監督を知っていますか?では「グリーンマイル」「ショーシャンクの空に」は知っている人も多いでしょう。それの監督です。ちなみに「ショーシャンク....」は、私の好きな映画ベスト5に入ります。原作のスティーブン・キングの「塀の中のリタ・ヘイワース」も読みました。ですが今回紹介する「The Majestic」は、それに迫る大名作です。 日本ではそろそろ公開なのかな?ではなぜ公開前の作品のコメントが書けるのか?なのですが、試写会に行った?ビデオを手に入れた?わけではありません。実は私この映画、出張の帰りの機内映画で見てしまいました。 ちょっと後悔しています。こんな素晴らしい映画をあんな小画面で見てしまったことを。 でもとにかく飛行機で、ただ、ただ、ひたすらに泣いて、そして清々しい気持ちに浸りっぱなしでした。「奇跡」というテーマを描かせたら、フランク・ダラボンをおいて右に出るものは他にいないように思えます。 もともとこの監督の映像は、私なりに言葉で表現すると「スリリングな場面と、おっとりした雄弁な御伽話を聞かされる感覚が同居した作風」なのですが、今回のこの映画も、その雰囲気に充ちています。 ですがこの作品は、この作品ならではの先程紹介した2作に無い特別な雰囲気を持っています。 何なんだろうな?お話的には今回の作品の方が全然現実的な話なのに、今回の方が、より強く、見終わった後に現実離れした豊かな感覚をもたらしてくれます。 さて内容ですが主演は『マン・オン・ザ・ムーン』『トゥルーマン・ショー』でシリアスな演技にもすっかり定評のあるジム・キャリーです。今回の作品は彼の最高作となりました。 最初の舞台は1951年のハリウッド。主人公はイマイチさえない映画の脚本家です。 彼はある日、かつて大学時代に何気なく1度だけ参加した集会が、たまたま共産主義の集会だったという理由から、国から議会での証言を命ぜられます。彼はそれほど大きな問題に思っていなかったのですが話が膨らみ、果ては職を失い、犯罪者同然として我が身を迫られることになります。 そしてある日、何もかも嫌になった彼は酒を煽り豪雨の中、車を走らせるのですが事故に遭い、ある海岸に漂着します。しかし自分の記憶を一切失った彼は何も覚えていません。 でも、確かに感じることは一つ。その小さな町では、彼は「希望」そのものだということ。ここからは言いません。 ちなみに「マジェスティック」とはこの映画の中で出てくる、一度閉鎖した映画館の名前です。 「あぁきっと、マジェスティックが映画館なら、彼は脚本家だからそこで何か起こる映画だろうなぁ」と思う人がいたら、それは大間違い。この映画のキーは全く別のところにあります。 そして物語が佳境からラストに近づくに連れ…この物語の奇跡は、主人公の、そしてこの映画を見ている人々、一人ひとりの心の中で起こります。 さぁ皆さんも、一見、希有に見えるこの映画から、自分の人生に対して前向きな気持ちを授かるつもりで「希望」と「奇跡」の物語を存分に味わって下さい。 主人公が最後にした選択の言葉、映画史にも残ると思うこの言葉。それをあなたも選択できるでしょうか? とにかくすごいです。人間の心のパワーというもの、その存在自体を見事に感じます。 こんなお話が書けるなんて。そしてこんな映画を撮れるなんて。人間とは何て素晴らしい生き物なんでしょう。そんな感想さえもつ映画です。 ではまた。 |
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