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名越ダイアリー(2001/12/19 その1) |
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メリークリスマス。21世紀最初の年も終わろうとしています。俺にとってはどんな年だったろうか?ちょっと考えてしまいました。でも一つだけ言えるのは「何とかやりきれた。」という気持ちはあります。そして来年に向けて気合いも乗ってる。ということは、よい年だったんだと思います。 来年もこう思えると良いなぁ。 さて、すっかり定着してしまった映画のコラムです。 実は担当から「クリスマスっぽい展開で」と言われて焦っております。 何故なら今回は珍しく、あらかじめ暇を見て原稿を書いておいたのですが、クリスマスに更新ということを忘れておりました。 で、今回用に書きだめしておいたテーマが『今村昌平監督』。 しかもメインで取り上げた作品がなんと『うなぎ』。 シーズンに合わない.....何せ重い作品だから。だから何かに変えないと。 でも一年の中で一番大好きなクリスマスを忘れるなんて、やっぱり忙し過ぎですね。ではどうしようかな?ええと.....良い作品が思いつかない。 では今回は、直接、クリスマスというネタにお話は絡んでないけど、クリスマスあたりに起る事件によってシナリオが進行するサスペンスの傑作の紹介です。 作品は『L.A.コンフィデンシャル』(L.A.CONFIDENTIAL)です。 先に作品周りに触れておきます。1998年のこの作品では、女優のキム・ベイジンガーが第70回のオスカーで最優秀助演女優賞を獲っています。 でも、この作品はこの年に出たのは不運でした。これだけ面白いのに、とれた賞は脚色賞を合わせて2つだけ。 また何故不運かというと、第70回のアカデミー賞には、例の大きな船が沈む映画が出品されたため、キャメロンの監督賞を始めとして、それが11部門を独占したからです。残念。でもまぁ賞はあくまで賞ですから。 ちなみにこの作品のカーティス・ハンソン監督は『ゆりかごを揺らす手』が有名です。 内容は、ちょっと怖すぎ。ひとことで言うと「女の執念は怖い」といった所でしょうか?とはいえホラーではなく、あくまでサスペンスです。 見事なキャスティングと計算された脚本は見ごたえ十分です。以前インタビューで「俺はサスペンス以外は撮らん」と言い切っていたのが印象的な監督でもあります。 そしてこの『L.A.コンフィデンシャル』も刑事モノの推理サスペンスです。 では内容を。 ラッセル・クロウ演じる”バド”は幼い頃に女性に対する暴力に、極端なまでの嫌悪を抱くトラウマを持って育った、殺人課の武闘派刑事。 ガイ・ピアース演じる”エクスリー”は父親が優秀な警部であり、その父にあこがれて刑事を志した青年。彼は汚職、暴力を一切否定し、正義とは力ではない。と信じて疑わない。しかし彼は持ち前の政治力で出世はするものの、自分の無力さにも悲しさを感じていく。バドとは犬猿の仲。 ケビン・スぺイシー演じる”ビンセンス”は、ゴシップ記者にタレコミ料を為しめたり、TVドラマの刑事俳優の演技顧問をやったり、いうならば軟派で軽い刑事。そのうち、バドとエクスリーのやり取りを通じて、自分の人生自体に疑問を持つ。 なかなかの設定、キャスティングです。 |
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